その「当たり前」は誰の当たり前?

 どんどん蒸し暑くなってきていますね。

先日ニュースを観ていたら、気象予報士さんが「夏は亜熱帯に住んでいると思ってください」と

おっしゃっていました。それくらい、もう今の夏は以前とは違うということです。

蒸し暑さは体調にも影響し、メンタル不全もおこしやすくなります。運動はもちろん、

ただ歩くだけで生理機能のバランスが整いやすくなるので「ぜひ」と言いたいところですが、

暑くなるとなかなかそれも億劫ですよね。

 

ということで、メンタル不全を防ぐ相互理解やコミュニケーションのコツについても、これから少しずつお伝えして行きます^^

 私たちは日々ものすごい量の情報に触れていますね。それを時間で区切って考えた時、1秒間ではどれくらいの量になると思いますか?文字数で考えてみてください。

 

 

答えは、69万文字」朝刊4日分程度の情報量になります。

情報とは、本を読んだりニュースを見たりして得るものだけでなく、目の前にあるものの形、色、大きさなど形のあるもの、匂い、声や音、温度、湿度、空気の動きなど形のないもの、それら全てが情報です。

では、それ全てを毎秒取り入れているのかというとそうではありません。

全ての情報を毎秒毎秒処理していたら、脳はすぐにオーバーヒートしてしまいます。

それを避けるため、快適に生活するために、私たちは必要な情報を取捨選択して取り入れることをしています。

 

 

 では、毎秒約69万文字飛び込んでくる情報の中から、私たちはどれくらい取り入れているかというと、、、なんと7±2文字程度だそうです(個人差あり)。

99.9%以上の情報を捨ててしまっているんですね。

 

 例えば、今このコラムを読みながら、座っている椅子の硬さを意識できていた人は少ないのではないでしょうか。足の小指はどうなっていましたか?

人と話をするとき、周りがざわざわしていても、話が始まればそれらは気にならなくなり、会話を楽しむことができますね^^

 

こんなふうに、私たちはその時必要な情報だけを選択し、それ以外を無視することができます周りの全ての話が聞こえてきたら、集中できないですし、ややこしいですよね)。

 

 

ということは、目や耳に入っていても気付かない/気付けないことがたくさんあるということ。脳がその情報を取り入れることを選択していないからです。

 

「ちゃんと説明したのに」 「そんな(当たり前の)ことも分からないの」 「なんでそうなるの」etc. コミュニケーションの中でそんな思いがイライラとともにふつふつと湧いてきた経験がある方は少なくないはず(もちろん私も^^;)。

 

でも、私たちの仕組み上そういうことが起こることこそ、実は当たり前のことなんです。  

 

                      次号では情報の取捨選択はどのように行われているのか?その仕組みをお話しします。