「伝わる」ように伝える

 

 お盆休み、みなさまはどのように過ごす予定ですか?コロナは新しい型が流行し始め、

旅行もどうしようか悩まれた方も多いのではないでしょうか。外に出る機会が減ると、日常

以外の世界に触れる機会が減ってしまいます。同じ環境、同じ出来事ばかりの中で過ごして

ると、新しい気付きを得たり体験する機会を失うことになり、脳の活性も低下してしまいます。

遠くへでかけられなくても、いつもとちょっと違う選択が、新しい出会いを引き寄せます。

いつもと違う道、いつもと違うメニューetc.

いつもと違う何か」を日常の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか^^

 

 前号では、私たちは人それぞれ頭の中に違うフィルターを持っているというお話をしました。そのフィルターの特性によって、情報の取り入れ方、発信の仕方、行動に特徴があるので、得意なパターンであればたやすく情報を取り入れられるけれど、そうでないと理解が伴わなかったり、場合によってはその情報に気付かないといことも起こり得ます。また、自分が得意な方法で発信すると、同じ方法が得意な人には難なく伝わるのに、そうでないとなかなか理解してもらえない、伝えたはずなのに伝わっていない、ということが起こります。

 こういったことからコミュニケーションが行き違い、職場や家族、友人との人間関係がうまくいかなくなったり、積み重なることでトラブルに発生することもあります。では、どうすると良いでしょうか?

 

 

■相手に「伝わる」ように伝える

 まず、1つ目のステップは、人それぞれに持っているフィルターが違うことを理解し受け入れること。そして、2つ目は、相手に寄り添い、相手に合わせた伝え方「伝わるように伝える工夫」をすることです。

 

 

 例えば、先号で紹介した情報の取り入れ方の特性について、視覚から

情報を取り入れることが得意な人には、写真やイラスト、図、動画など

を用いて伝えると理解が早く深くなりますが、聴覚が得意な人には図や

イラストを見せても理解が進みにくいので、言葉にして伝える方が伝わ

りやすいです。

 

 また、「動機付け」という観点から見ると、目的や目標を明確にした

方がやる気が出るタイプ(目的志向型)と、課題・問題がある方がやる

気が出るタイプ(問題回避型)があります。

 

 目的志向型が強い上司が「今月の目標は〇〇だ!次のステージに進む

ためにもしっかり達成していこう!」などの言葉がけは、同じタイプの

人には響きますが、問題回避型の人は興味が沸かないので響きません。

問題回避型の人は目標を達成することよりも、その前に立ちはだかる

課題問題の回避・解決に立ち向かうことに意欲が湧きますので、「今月

                            の目標を達成するためにも、起こり得る課題を想定し、問題に対処でき

                            るよう万全に準備を整えていこう!」と声をかける方が意欲が湧きます。

 

 

                            相手のフィルターに合わせるコツ、来月ももう少し続けます。